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    3/19小袖講座
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      切畑先生の小袖講座は三回目。
      テーマは、「文芸を着る―和様美の基本供宗

      芦手絵、歌絵って、平安時代からあったのかー
      芦手の一覧←資料より。芦手一覧。※赤字は、わたしの書き込み。

      絵のなかに、文字が潜んでるんですよ。
      左は、それをまとめた一覧表。
      たとえば、赤で丸をつけているところは、
      岩に見立てた「加」の文字→「か」と読む。

      江戸時代の判じ物と同じ発想だよね。
      (一番下に紹介した本参照)
      判じ物は浮世絵だから庶民感覚だけど、
      芦手は漆工芸などの現存品資料から見ると、
      深い文化的教養をバックとした貴族の遊び。
      平安と江戸、時代も立場もかかってるお金も全然違うけれども、
      どっちもだじゃれじゃん!
      遠い昔の日本人もバカだなあとほほえましくなってくる。
      だって、鳥が3羽飛んでるから、「みどり」だって言うんだよー久能寺経 この左上に三羽の鳥
      ←国宝法華経久能寺経の薬草喩品。
       この絵の左上部分のアップがこれ(↓)
      三羽の鳥→みどり

      見てのとおり、
      「み(3)とり(鳥)」
      絵の中にはほかにも、
      「雨」、「草木」、
      片輪車→「わ」
      加→「か」、須→「す」
      荷物→「に」

      トータルで、「春雨はこのもかのもの草も木もわかずみどりに染むるなりけり」と読み解ける。
      装飾経といって、貴族がお経を奉納するのにあたり、
      各部分を分担して作ったんですね。
      それで、それぞれのパーツの出来を競ったわけです。
      分担した女房たちは、まず、仏にまつわる和歌を、歌い手に発注します。
      この和歌は、当時一番の歌い手だった藤原俊成が詠んだもの。
      その和歌をそのまま書いたんじゃ芸がないから、
      芦手にして、絵の中に散りばめる。
      絵は、全体として、テーマにも和歌にもそぐわなければいけない。
      絵師の腕のみせどころ。女房たちは、人手とお金と趣向をこらします。
      教養ひとつ、潜ませるのに、これだけ、手間をかけてるわけですねー
      それを、だじゃれと言わずに、見立てとか趣向とか呼ぶと、文化になるのね。
      でも、センスといたしましては、
      たとえばヤンキーの書く「夜露四苦」と
      三羽の鳥で「みどり」って大差ないように思いますけど…
      (そんなことばっかり言うから、みもふたもないと怒られちゃう!)

      さらに、隠し文字で和歌を暗示するだけじゃなくて、
      襲の色目で和歌を連想させるということが、
      たとえば『栄花物語』などの文献資料に書かれている
      ということを今回はじめて知りました。正直、驚いた。
      例を挙げると、
      「色々にうつろひたる菊の中を押しわけて
      置き惑せる白菊の袖の見えたるもおかし」という文章の裏には、
      「心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花」
      の和歌があるのだけれど、
      この場合、白菊の襲(表:白/裏:青または蘇芳)を着ている女性がいたら、
      その人は、この和歌を連想して着ているのだということ、
      そのコーディネイトを見た人も、この和歌を連想するのだということ。
      色取りで教養を表現って、ここまでくると、教養におわせ合戦もすごいねぇ。

      現代では、どんなに教養の深い人でも、
      白のきものに青の八掛をつけて秋口に着ているからといって、
      白菊の襲の色目を取り入れているのだなと察して、
      「初霜の置きまどはせる白菊の花ですね」なんて、言う人はいないものね。
      平安貴族は大変だったろうねぇ、
      そう簡単にはプレイボーイにはなれなかったんだね。

      江戸の判じ絵の本↓ オモシロイヨ
      岩崎 均史
      ---
      コメント:江戸時代、浮世絵にみる判じ絵。庶民の知的娯楽は、目で見るなぞなぞ。だじゃれ尽くし。
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