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    女工哀史には遠く及ばない 〜染織教室
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      染織教室2日目。テーマは、
      (2)繭から糸を採り出す。

      繭(振るとコロコロ音がする)まずは繭を切って中を見てみる。
      蛹と脱皮殻と繭 写真左から、
        蛹、
        脱皮殻、
        はさみで
        切った繭。


      糸を吐き出して1日くらいで、外見は繭の形になるのですが、
      その後1週間ほど中で糸を吐き続け、終わると脱皮して蛹になるらしい。
      それで、蛹と脱皮殻とが中に入っているわけです。
      余談ですが、
      韓国では、蚕の蛹を食べるそうです。ポンテギと言って、缶詰もあるそうです。
      さすがにわたしも食べるのは御免こうむりたい。

      蛹を見れば雌雄がわかるこの写真は、育成キットと同じ
      「黄白」の繭を切ったもの。
      もちろん繭の色で
      オスメスがわかりますが、
      蛹のおなかを見ても
      見分けることができます。
      この蛹はまだ生きてるので、あまり刺激すると動きます。
      わたしは生きている蛹を触るのはご遠慮申し上げました。

      鉄フレームに四つ枠をつけるいよいよ、繭から糸を取る実験。
      四つ枠(糸巻き)を鉄の棒に通し、
      鉄のフレームに、輪ゴムで固定。
      ブラシに繭糸が引っかかります
      あらかじめ鍋で
      煮ておいた繭を
      丼容器に入れ、
      ブラシで
      繭の表面を
      軽くこすると、
      繭からブラシにひっかかって糸が出てきます。
      片手で四つ枠を回し、片手で5本の繭糸を引き揃えます
      しばらく糸を引き出していくと
      絡んでたくさん出てきていた糸が
      整って1本の糸口になります。
      4つの繭それぞれから出てきた
      糸口を一つに合わせ、
      糸端を四つ枠にくくりつけ、巻き取り開始。
      四つ枠を手で回転させて、
      繭から糸をどんどん巻き取っていきます。
      もう一方の手で、4本の糸を
      引き揃えるようにして巻いていくと、
      きれいに糸が巻き取れます。
      (途中から、繭の数を増やしてもらったので、
       右の写真では、繭5粒を引いています)

      繭1個といえど1,000m以上ありますから、
      どんだけ回転させなければいけないか、お分かり?
      くるくる回しながら、
      四つ枠の外周が40cmくらいとして…と計算して気が遠くなり、
      頭の中をリセットしてただ無心に回転させることに集中。

      輸出品目の花形、外貨獲得の糧、日本の近代化を支えた製糸業、
      その陰で苦しんだ「女工哀史」「ああ野麦峠」を思い出す。
      まあ、こうしてわたしがしている作業はお遊び汗ですが、
      この作業をもっと厳密化して能率化して、品質を保ち、毎日毎日繰り返し、
      工賃を稼ぐというのが、製糸場で働いていた女工さんの仕事でしょう?
      百円工女(優秀な職工になると1年で百円近くも稼ぐ※当時百円あれば家が建つ)をめざすなんて…けなげすぎて涙が出そう悲しい
      あれだけ盛んだった製糸業が今や、日本で残るは
      3県だけ(群馬・山形・信州の岡谷)ってどういうことなんでしょうね???

      ある程度巻けたら、ひびろで括る糸がある程度巻き取れたら、
      ひびろで2ヶ所くくり、枠から外します。
      こうして取った糸は、綛(かせ)と呼びます。
      明日、精練&染色の材料にするので、3綛作ります。
      だんだん薄くなると中身が透けてコワイ
      糸を巻き取っていけば、
      当然繭の層は薄くなっていきます。
      中に入っている蛹が透けて見えます。
      どうせなら上手に糸を引いて、
      蛹の身ぐるみを剥いでみたいと
      思ったのですが、どうやら、それは無理なようです。
      製糸場では、最後に糸にならずに残った繭層から蛹と脱皮殻を除去して
      乾燥させ、絹紡糸の原料「ビス」にするんだそうです。
      蛹も捨てるわけではなく、家畜の飼料などに使われるようです。

      精練前なので、乾くと固い糸を引いていたときは濡れていたので、
      あまり感じませんでしたが、やはり乾くと、
      セリシンの成分があるので、糊で固めたような
      感じになります。ゴワゴワとしていて、
      「これが絹です」って言われてもピンときませんね。
      そう考えると、精練ってすごいなと思います。
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